幹事長室に止められた「それはない」谷垣幹事長

2015年07月12日 08:43

自民党の谷垣禎一幹事長は記者団から、若手を中心に国会議員に取材を申し入れたが、本人に応じる意思があるにもかかわらず、幹事長室から止められたという理由で断られる事例が最近になっても複数あった、幹事長室として止めている事実があるのか、と質され「それはないと思う」と答えたが、事実関係を確認するとは言わなかった。

 記者団の再度の問いに、谷垣幹事長は「昔から派閥など政治をやると兄貴分みたいな人がいるのが普通で、そういう人に相談するなどしながらやってきたということだろうと思う」と答え「今は派閥というものが昔ほど機能していないが、そういうものがあるのではないか」と先輩議員が抑制を働きかけていると、党として、止めていることはないことをアピールした。

 また、報道機関から平和安全法制についてアンケートが送られているが、慎重に対応をするようにとか、答えないようになどという指示が幹事長室から来ているという声もあるが、との問いには「そんなことはないと思う。承知していない」と指示していない旨を答えた。

 自由に議員はアンケートに答えてよいのかでは「良識を持って対応すればいいと思う。私はしばしば、ああいうものを書いてくれと言われると真面目に答えると時間がかかってしまってなかなか、すれすれの難しいボールが投げてこられることが多いものだから相当神経を使うのですよ」とけん制した。議員自らの判断で対応でなく「良識を持って対応」とは意味深な回答だ。(編集担当:森高龍二)