安保法案 自公で強行採決 国民の声に耳傾けず

2015年07月15日 21:10

EN-a_036

憲法違反の疑いがあり、今国会での成立は見送るべきとの声がはるかに多い中、国会では自民・公明両党が15日の衆院安保特別委員会で審議を打ち切り、強行採決。数の力で安保法案を可決した。

 憲法違反の疑いがあり、今国会での成立は見送るべきとの声がはるかに多い中、国会では自民・公明両党が15日の衆院安保特別委員会で審議を打ち切り、強行採決。数の力で安保法案を可決した。16日にも衆院本会議で衆院を通過させ、参院に送る公算だ。

 この日の特別委員会では民主議員ら野党議員が「強行採決反対」などのプラカードを掲げ、抗議したが、今国会での法案成立を優先する自民・公明に押し切られた格好。

 民主党の岡田克也代表は「違憲の疑いが極めて濃い法案が強行採決されたことに強く抗議したい」と語った。

 また「安倍総理自身が『国民の理解は深まっていない』と認める中で、今採決する意味・必然性があったのか。もう一度撤回して法案の審議をやり直すべきだ」と抗議した。

 「議論すればするほど反対する国民が増える中でこういう暴挙に出た。国民の意見に耳を傾けず、国民の意見を恐れて採決するというのは政権政党としてまったく恥ずかしい話だ」と批判した。(編集担当:森高龍二)