スマホユーザの7割以上がセキュリティを懸念 しかし対策しているのは3割に過ぎず

2015年07月19日 19:27

 トレンドマイクロ<4704>は、スマートフォン利用者618名(Android端末ユーザ:309名、iPhoneユーザ:309名)を対象に、スマートフォンを利用するうえでのセキュリティに関する意識や実態についてWebアンケート調査を6月25日から26日まで実施した。

 それによると、スマートフォンユーザの7割以上がWebサイトを閲覧する際にセキュリティを懸念していることがわかった。一方、不正サイト(フィッシング詐欺サイト、偽サイトなど)の対策をしているユーザは3割以下だった。不正サイトの対策をしていないユーザの半数以上が、対策していない理由を「対策の仕方がわからないから」と回答。不正サイトの脅威はパソコンと同様に個人情報の漏えいや金銭被害などのリスクがあるが、スマートフォンユーザのセキュリティ対策は浸透していない実態がわかったという。

 詳しく見ると、7割以上(75.4%)がスマートフォンでWebサイトを閲覧する際にセキュリティ上の懸念を感じていることがわかった。また、「不正アプリが配布されているような不正サイトへアクセスしないか心配」と回答しているユーザが半数以上(51.9%)いることがわかった。

 また、7割以上のユーザがWeb閲覧時に何かしらのセキュリティを懸念しているのに対し、不正サイトに対するセキュリティ対策を行っているユーザは、3割以下(26.5%)にとそまった。さらに、不正アプリに対するセキュリティ対策を行っているユーザは、4割(40.0%)だった。

 不正サイト、不正アプリの対策をしていない理由は、「対策の仕方がわからないから」がトップで、何れも5割以上(不正サイト:55.7%、不正アプリ:53.6%)となった。これに対して、「対策が必要だと思っていないから」と回答したユーザは何れも約1割(不正サイト:11.9%、不正アプリ:10.8%)にとどまっており、スマートフォンに関して、セキュリティの必要性を感じている一方で、対策の仕方がわからないユーザが多いことがわかったとしている。

 フィッシング詐欺サイト、偽サイトなどの不正サイトはAndroid、iOS(iPhone)などOSに依存しない脅威と言える。近年では、アクセスしただけでブラウザに不正請求メッセージが表示され続け、他のWebサイトを閲覧できなくなる脅威も確認されているという。

 また、iPhoneにおいても、攻撃者が開発者用のツールを不正に利用することで、App Store以外のWebサイトから不正アプリをユーザに感染させる攻撃も新たに確認されている。同社ではこれらの脅威に対抗するためには、スマートフォンでもパソコン同様にセキュリティソフトを利用することが重要だとしている。(編集担当:慶尾六郎)