約4割のビジネスパーソンが「21時」を超えて働いていると判明

2015年07月20日 18:44

 ビジネスパーソンの帰宅時間のうち、最も多いのは「19時~20時」で27%、次いで同率で「定時」、「20時~21時」が20%。全体の半数近くが、19~21時に仕事を終えている――そんな調査結果が、全研本社㈱が運営するウェブマガジン「瓦版」によって明らかになった。対象は「瓦版」ユーザーで、調査期間は2015年6月2日から16日。有効回答数は441人(男性167人、女性274人)だった。回答者の年代は、20代が277人、30代が117人、40代が38人、その他9人となっている。

 「いつも(職場から)帰る時間は?」と尋ねたところ、最多は「19時~20時」(27%)、次いで「定時」と「20時~21時」がそれぞれ20%ずつだった。一方、長時間残業ゾーンである「21時~22時」は14%、「22時~23時」は12%、「23時以降」も7%いる。合計33%、3人に1人が、21時以降も働いている計算だ。フレックス制なども考えられるが、普段「21時以降」に帰宅する人が3人に1人というのは「あまり健全とはいえない印象」と、ウェブマガジン「瓦版」ではコメントしている。

 ちなみに「定時」は何時なのか尋ねた結果では、「17時~18時」が58%と最多を占めた。次いで「18時~19時」が15%、「定時なんて言葉は忘れた」という、残業の常態化を示唆する選択肢を選んだ人も11%いる。帰宅時間とすり合わせると、多くの人が残業をしているようだ。

 残業する理由の1位は、「仕事量が多過ぎる」で48%。2位の「次々と仕事が降りかかるので」(18%)とを合わせると、約7割が「業務量の多さ」を理由に挙げている。「周りが帰らないので」(17%)や、「連絡待ち状態」(7%)との回答も4人に1人を占めた。

 多くのビジネスパーソンが当然のようにこなしている「残業」だが、対価はきちんと支払われているのか。「残業代は出ているのか」については、55%が「出る」と回答した一方、残りの45%は「出ていない」と回答。サービス残業をしている人が、45%もいるということだろうか。

 ちなみに、日本生産性本部が毎年公表している「日本の生産性の動向(2014年版)」では、OECD加盟国34か国中、日本の労働生産性は22位で、主要先進7ヶ国では20年連続最下位となっている。(編集担当:北条かや)