働き方や出世に対し「ほどほど」「人並み」を望んでいる新入社員の数が昨年より増えていることが、公益財団法人日本生産性本部の調べで分かった。以下サマリー引用。
新入社員に対し、「人並み以上に働きたいかどうか」の問いに対し、「人並みで十分」と答えた人の数が昨年よりさらに増加(昨年52.5%→53.5%)。「人並み以上に働きたい」と答えた人の数をを大きく上回っている(昨年40.1%→38.8%)。働き方のほどほど志向が強まっているのだという。
つぎに昇進に関する質問。「どのポストまで昇進したいか」については、10年前(平成17年)と比べると、男性では「社長」という回答は大きく減っている(27.0→17.4%)が、一方で「部長」と「課長」が増加している。反対に女性では、専門職志向が低下(34.1→27.2%)するとともに、「部長」が増加している(7.2→10.5%)。男性新入社員の「ほどほど化」とは反対に、女性の昇進志向が高まる傾向が見受けられるという。
「デートか残業か」では「残業」(80.8%)「デート」(19.0%)となった。プライベートな生活より仕事を優先する人が圧倒的であるが、比率としてはここ数年で「デート派」が増加しているとのこと。
昨年度との大きな違いが見られたものを以下に抜粋。「同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る」は、35.1%→41.5%で6.4ポイント増。「友人といるより一人でいる方が落ち着く」は、47.3%→51.9%で4.6ポイント増。「収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事をしたい」は、62.9%→57.8%で-5.1ポイント。
「就労意識」「生活価値観」「対人関係」に関しては、全体として職場や仕事へのコミットメントの低下傾向や淡白な印象が見られ、いわば「サバサバした」傾向が見受けられるという。
新入社員、特に若年男性の「プライベート重視傾向」はとどまるところを知らないようだ。(編集担当:堺不二子)