米アップル4~6月期、増収増益。iPhone6販売が好調

2015年07月24日 07:19

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米アップルが6四半期連続で増収増益をはたした

 「iPhone(アイフォーン)6」そして「iPhone6 Plus(プラス)」の販売が好調に推移していることを背景に、米アップルが6四半期連続で増収増益をはたした。21日に米アップルが2015年4~6月期(第3四半期)の決算を発表。それによれば、売上高は前年同期比32.5%アップの496億500万ドル(約6兆1500億円)で、純利益は前年同期比37.8%アップの106億7700万ドル(約1兆3200億円)であり、4~6月期としては売上高、純利益ともに過去最高を更新した。

 製品別の販売台数を見てみると、「iPhone」が前年同期比35.0%アップの4753万4000台と大きく伸長。しかしその一方でタブレット端末の「iPad(アイパッド)」は前年同期比17.7%ダウンの1093万1000台と、「iPhone」の好調さの陰で「iPad」の低迷が続くという現状が浮き彫りとなった。なお、今年の4月に発売が開始された腕時計型端末「アップルウオッチ」については、販売台数を公表しなかった。ただし「アップルウオッチ」を含む「その他製品」の売上高は前年同期49%アップの26億4100万ドルと大きく伸長したものの、全体に占める割合は少ないことから、「アップルウオッチ」の寄与度もそれほど大きなものではなかったのではないかということが想像できる。

 地域別の売上高を見てみると、南北アメリカ地域は前年同期比15.0%アップの202億900万ドルであり、香港を含む中国地域は前年同期と比べて2.1倍となる132億3000万ドルという結果であり、全体をけん引した。今の米アップルにとっていかに中国市場が欠かすことのできない市場であるかが、この結果からもうかがい知ることができる。ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、この中国市場における好調さを受けて、今後1年で中国地域に40店舗開設させるという計画を明らかにしている。

 売上高、純利益ともに4~6月期としては過去最高を更新し、6四半期連続で増収増益をはたした米アップルだが、あえて懸念材料を挙げるとすれば、やはり長引く「iPad」の低迷ではないだろうか。「iPad」の販売はこれで6四半期連続でのマイナスとなっている。このまま低迷が続けば、さらなる業績拡大をはかる際の足かせになる可能性もある。(編集担当:滝川幸平)