公開と丁寧なコミュニケーションに努める 九電

2015年08月11日 14:06

 九州電力は11日、「川内原発1号機が10時30分、原子炉から制御棒を引き抜き、原子炉を起動した」と発表した。

 そのうえで「原子炉起動は、再稼働工程の重要なステップの一つであると認識している。国の検査に真摯に取り組むとともに、緊張感をもって、安全確保を最優先に今後の工程を慎重に進める」としている。

 また「東京電力福島第一原発のような事故は決して起こさないという固い決意のもと、今後とも地域をはじめ社会の皆さまに安心いただけるよう、原発の自主的・継続的な安全性向上に取り組んでいくとともに、積極的な情報公開と丁寧なコミュニケーション活動に努めていく」とコメントしている。

 宮沢洋一経済産業大臣は国会答弁で「九州電力はフェイス・ツー・フェイスで、地元住民に理解を得るための努力をしている」と評価した。ただ、野党質問では、九州電力が周辺自治体議会の公開説明会開催要請に答えていないとの指摘があり、こうした要請に九州電力が対応をどうするのかにも「積極的な情報公開と丁寧なコミュニケーション活動に努めていく」とのコメントにそった対応をするのか、注視しなければならない。(編集担当:森高龍二)