真偽確認せず 自民が武藤衆院議員の離党届受理

2015年08月20日 07:20

 自民党は週刊誌が報じた金銭トラブル報道の真偽を本人に確認することなく、19日、武藤貴也衆院議員(滋賀4区選出)が代理人を通して出した離党届を即日受理した。党として無責任との批判が出そう。

 自民党の谷垣禎一幹事長は週刊誌報道が出たことから、連立与党の公明党幹部に事実関係を把握し、報告するとしていた。しかし、武藤議員からの離党届を預かることなく、これを受理し、いわば真相を調べることを放棄した格好。本来、党として真相を明確にし、事実なら党として処分すべき内容だった。

 週刊誌(週刊文春)によると「値上がり確実な新規公開株を国会議員枠で買える」と知人らに持ち掛け約4000万円を集めたが株は購入されず、一部で出資金も返済されていないとしている。

 これに対し、武藤議員は「本件につきましては今後、関係者らと相談し、きちんと対応してまいります」とのコメントを発表している。

 谷垣幹事長は「こういう問題は本人がきちんと説明しなければいけない」と国会議員として、説明責任を果たすよう期待した。(編集担当:森高龍二)