採決できる状況でないはず 羽田民主参院幹事長

2015年09月02日 07:06

 民主党の岡田克也代表は1日の党常任幹事会で、維新の党の松野頼久代表との党首会談の内容について説明。認識を共有した。

 この中で岡田代表は(1)安保法案が重要局面を迎え、野党間の協力が非常に重要で、維新・民主両党がしっかり協力して対応していくこと(2)野党連携を強化するため、今週後半に野党の党首会談を呼びかける(3)維新・民主両党が今後とも自民党と対抗する野党勢力結集に向けて協力していくため、通常国会終了後に各種選挙・政策について緊密に協議するための枠組み(協議会)を作ることを確認したと報告した。

 また、羽田雄一郎参院幹事長は同日の記者会見で、与党内に安保法案の来週中の採決もいわれているが「まだまだ議論が深まったとは言えないし、週末に国会前で行われた10万人集会や全国で同日同時刻に行われた集会を見ても、国民の反対、廃案の声が全国で出ているなかで、国民への説明責任が果たされているとは言い難い」と採決できる状況ではないはずだとした。

 羽田参院幹事長は「9月27日が会期末なので、廃案に追い込んでいくため、審議の現場では国民の皆さんと一緒に廃案に追い込んでいけるような材料をつくっていきたい」と廃案へ全力で当たる考えを強調した。(編集担当:森高龍二)