修正案には政府も謙虚に耳傾ける 菅官房長官

2015年09月02日 07:03

 菅義偉官房長官は1日の記者会見で、安保法案に対する修正の可能性についての受け止めを記者団に聞かれ「政府としてはベストな法案を国会に提出していると考えている」としたうえで「野党からの対案については、国会において真摯な議論が行われ、安保法制に対する国民の理解が進むことが大事だと考えている」と答えた。

 菅官房長官は「政党間での議論が進み、政府としてもそうした意見には謙虚に耳を傾けていきたい」とした。

 また、中谷元防衛大臣は同日の記者会見で安保法案に反対する市民団体などが30日に国会周辺で集会を開いた際に警察発表でも3万人が参加していたことへの受け止めを聞かれ「できるだけ多くの国民の皆さんの声を聞きながら、法案の審議を致しておりますけれども、この法案というのは、わが国を取り巻く安全保障環境が大きく変化をしてきている中で、国民の命と平和な暮らしをどう守っていくのかということは政府の大きな責務であり、万が一に備えて、あらゆる事態に切れ目のない対応ができるような体制を整える必要がある」とした。

 中谷防衛大臣は「目的は紛争を起こさせないようにすること。是非、このことが御理解いただけるように、参議院の審議においても、できるだけ分かりやすく丁寧に審議を続けていきたい」とした。(編集担当:森高龍二)