生活の党の山本太郎共同代表は6日のNHK番組で安保法案をめぐるメディアの対応について「NHKは官邸に対するゴマすり報道がひどすぎる」と真っ向提起した。
山本共同代表は早稲田大学教授の水島朝穂さん(憲法学者)の情報として「NHKは安保法案に関するアンケートを憲法学者や行政法学者の参加する日本公法学会員などを対象に行ったが、内容をなかなか公表しなかった。また回答者数は紹介したが、パーセンテージは出さない。視聴者は、回答の割合が分からない。パーセンテージに直すと『違憲』が89%、『合憲』は7%。なのに、出てきたコメンテーターは違憲派が2人、合憲派が3人、明らかに偏っている」と偏向報道と指摘した。
そのうえで、「安保法案の残りの国会審議、すべて中継する気概を(NHKは)見せて頂きたい」と要請した。
山本共同代表は「高校野球は夜7時半まで延長する。(安保法案審議についても)6時に切らないでください。お願いします」と釘を刺した。
NHK司会者はこれに一切答えず「え~、自民党の佐藤(正久参院議員)さんに。多種多様な意見がでているようなのですが・・・」と安保法案への各党の考えを進行させた。番組内で、NHKとしての反論や説明、対応など、何らかのリアクションがあってしかるべきでなかったか。そのまま、山本氏の意見を放送したことで、客観性を説明したかったのかもしれないが・・。(編集担当:森高龍二)