佐藤正久防衛大臣政務官はアルジェリア人質事件発生の前日に防衛省の官僚とアフリカの防衛駐在官(武官)の増員を求めたところ「ネックのひとつは座布団との回答があった」と20日のツイッターで明かした。この問題は「防衛計画大綱や中期防衛力整備計画で議論する」としている。
座布団は軍事用語で「防衛省から日本大使館に武官を配置する(防衛駐在官として外務省に出向し外務事務官となる)かわりに、その見返りとして防衛省内に同レベルのポストを外務省が要求する」もので、佐藤政務官は「定員の関係で座布団が存続している」と問題を提起。そのうえで「ソビエト連邦崩壊時に防衛駐在官の情報や対応がどれだけ役立ったか、テロ対応もそうだ」とし、定員問題で対応すべきところが対応できなくなるようなことは解消すべきとの考えを示した。(編集担当:森高龍二)