採決議事録で岡田氏は抗議、谷垣氏はやむなし

2015年10月14日 10:22

 民主党の岡田克也代表は13日開いた常任幹事会で、9月17日の参院安保特別委員会での安保法案採決時の議事録が与党だけの判断で「可決すべきものと決定した」という表現が盛り込まれたとし、聴き取り不能の中で文書をつくり上げたというのはまったく前代未聞。度重なる横暴に対し強く抗議するとの考えを示した。

 臨時国会については、開くまでに時間がかかるのであれば、閉会中審査で予算委員会を開いてTPPの説明を行うべきと、予算委員会での迅速な説明を求めた。

 自民党の谷垣禎一幹事長は、議事録問題について、同日の会見で「これは長い間の、ああいう緊迫した採決の時、どのように扱うかといういろいろな例がある」などと語った。

 谷垣幹事長は「野党の基本的な作戦は、昔で言えばマイクを引きちぎって聴取不能というところに持ち込むというのは一つの作戦としていた。マイクを引きちぎられたらあと一切議事は進行できないということでは困るので、最終的には委員長の判断ということになり、もちろん委員長独自の見解というだけではいけないでしょう、いろいろな場合のいろいろなことも必要だと思いますが、そういう判断でいろいろなことを進めてきた」とし「ものすごくいい方法だとは私も思いませんが、やはりああいうやや国会としては悪しき慣行のなかで物事を進めていくにはやむを得ない手法なのかと思っている」と釈然としない説明で正当化した。(編集担当:森高龍二)