民主党の細野豪志政調会長は安保法案を採決した9月17日の参院安保特別委員会の議事録が、速記録段階で『聴取不能』となっていたのに、ウェブサイト上に公開された文書には『可決』という文言が追記されたことに「文書を確認したが認めがたい対応だ」と問題視したうえで、与党が勝手に書き換えては、国会の信用を失うと指摘した。
細野政調会長は「議事録の確認は、これまで変更、訂正する場合には理事の了承が必要だという取り扱いをしているはず」としたうえで「議事録というより、議事の経緯説明という形で、議事録でないものを議事録としてかなりの分量を付け加えている」と批判、「これを与党側が勝手にやっていることは国会の在り方としてあってはならない。やっていないことを与党側が勝手に書き換えられることになると、国会でやることすべて信用を失う」と懸念した。そのうえで「こうした国会の根幹に関わる問題について与党のみが勝手に行うことは認めがたい」と語った。国会の場で検証が求められそう。
また、会見で、細野政調会長は沖縄県の翁長雄志知事が名護市辺野古への新基地建設に向けた埋め立て承認を取り消したことに「沖縄の皆さんの声をしっかり受け止める責任が政府にはある」とし、すぐに対抗措置をとるのでなく、まず沖縄の声を受け止める努力をするよう求めた。(編集担当:森高龍二)