中谷元防衛大臣は16日の記者会見で、民主党政権下で防衛大臣をつとめた森本敏拓殖大特任教授と西正典前防衛事務次官を「防衛大臣政策参与」に任命したと発表した。自身の判断で決めたとしている。
中谷大臣は「2人とも防衛問題に関する豊富な経験と高い見識を有していることから、有益な意見具申・進言を行っていただけるものと考えている」と期待を寄せた。
会見で中谷防衛大臣は、森本元防衛大臣を政策参与にした理由について「防衛・安全保障分野の識者として非常に長い期間、元は自衛隊、そして防衛省の職員であり、外務省にも出向された上で、その後、長く第一線で活躍されている。防衛大臣も経験され、防衛省・自衛隊に対して高い見識を有している。また優れた情報分析力、防衛装備に関しても豊富な知識を持っておられ、今後、日米関係やわが国周辺の安全保障政策等においても様々な面で意見を求めて聞かせていただきたいと思っている」と説明。
西氏については「事務次官を始め防衛政策局長、経理装備局長等を経験され、防衛問題に対する豊富な経験と高い見識を有しており、これまでもいろいろな政策面における補佐を受けていたが、今後とも有意義な意見具申・進言を行っていただきたいということで任命した」とした。
また、例大祭が始まる靖国神社に参拝するのか記者団に聞かれ、中谷防衛大臣は「閣僚が靖国に参拝されたこともあると承知しておりますが、私人としての参拝をされたものと理解を致しております。私自身につきましては参拝をする予定はないということでございます」と参拝予定はないとした。(編集担当:森高龍二)