臨時国会をめぐり与野党の幹事長・書記局長会談が20日午前開かれた。会談後の会見で民主党の枝野幸男幹事長はTPPはじめ新閣僚の所信に関する質疑など必要で、谷垣禎一自民党幹事長には臨時国会を早急に開くよう強く求めたとした。
また、政府・与党が応じない場合、野党側は衆参いずれかの4分の1以上の議員の要求がある場合、内閣は臨時国会の開会を決めなければならないとする憲法53条の規定に基づき、21日にも政府に開会を求める方針であるも伝えたとした。
枝野幹事長は、総理外遊日程などを理由に政府・与党が臨時国会の開会を見送る意向を示していることについて「総理が国会に張り付いている仕組みでない。大事な国際会議については十分考慮することも伝えた」としている。
一方、谷垣幹事長は求めの件について「官邸にもしっかりお伝えする。ただ外交日程等確かに相当立て込んでいることも事実で、現場では与野党間で予算委員会の集中審議についても議論が進んでいるように聞いているが、まずは官邸によく本日の趣旨を伝えるということで終わった」と語り、官邸に野党の求めを伝えるとした。(編集担当:森高龍二)