政府と沖縄の溝深まりに強い懸念示す 岡田代表

2015年10月30日 08:20

 民主党の岡田克也代表は29日の記者会見で、普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設するための辺野古沖埋め立て工事について「沖縄としっかり向き合い、協議すべきとこれまでも申し上げてきたが、本体工事の着工に至ったことは極めて遺憾」とし「党として断固反対する」と語った。

 岡田代表は「沖縄県と安倍政権、日本政府との溝はますます深まり、取り返しのつかないことになるのでは、と非常に懸念している」と語り、このままでは、沖縄県と政府が法廷闘争に入り、溝をさらに深めてしまうことになるとして、強い懸念を示し、政府に沖縄に寄り添う姿勢を求めた。

 また近く開かれる日中韓首脳会談について「日中、日韓首脳と無条件に早期に首脳会談を行うべき、何もなくても定期的に会うことに意味があると申し上げてきたので、特に安倍政権になって行われていなかった日韓首脳会談が実施されることは非常に結構なことと思う」としたうえで「双方にある不信感を取り除き、信頼関係をしっかり築いてほしい」と求めた。(編集担当:森高龍二)