16年卒の新社会人、8割「自分の時間を大切に」

2015年11月22日 15:48

16年卒の就職活動も大詰めを迎えた。内定を得て、来春から働くにあたってのイメージをふくらませている学生も多いだろう。リクルートが運営する「就職ジャーナル」が、現在大学4年生~大学院2年生を対象に「社会人になったらどんなふうに働きたいか」尋ねたところ、ワークライフバランスを重視して働きたい学生が多数を占めることがわかった。

調査は今年10月、ウェブアンケートで実施。大学4年生~大学院2年生551人(男子274人、女子277人)から回答があった。

 「社会人になったらどんなふうに働きたいですか?」と複数回答で聞いたところ、「生活や自分の時間を大切にバランス良く働きたい」が約8割で最も多かった。次いで「自分の能力を生かしてやりがいのある仕事がしたい」が約半数、1割台の「責任の重い仕事や社会貢献度の高い仕事がしたい」や、6%の「プライベートを犠牲にしても出世を目指したい」を大きく引き離した。

 仕事とプライベートのバランスについて「理想的な比率」を尋ねたところ、最も多かったのが「仕事5:プライベート5」で全体の約3割。次いで「仕事6:プライベート4」が約2割で、全体の約半数が、仕事とプライベートを半々、あるいは若干「仕事を重め」にしたいと考えている。ただ、5人に1人は「仕事が7~8割、プライベートが3~2割」と答えており、様々な考え方があるようだ。

 内定を得た学生たちからは、「あまり気負わずに、のびのびと働きたい(仕事5:プライベート5が理想:男子学生)」とか、「オンとオフをしっかり切り替えて、休日は趣味のカメラに没頭したい(仕事6:プライベート4が理想:女子学生)」などの声も聞かれた。一方、「大学で専門的に勉強した土木の知識をフルに使い、日本のインフラに携わりたい(仕事9:プライベート1が理想:女子学生)」という声や、医学部生からは「地域医療に従事して、地域のために尽くしたい(仕事10:プライベート0が理想:男子学生)」など、熱いコメントも寄せられている。が、無理は禁物だ。結局は「身体と精神の両面で健康を維持できる働き方(女子学生からのコメント)」がいちばん大切かもしれない。(編集担当:北条かや)