日本生産性本部によると、今年の新入社員は「自動ブレーキ型」。豊富な知識で手堅い性格、何事も安全運転の傾向があるが、年長世代からすればやや物足りない印象もあるようだ。
堅実な新入社員の姿は、三井ダイレクト損害保険が実施した「新社会人」に関するアンケート調査からも浮かび上がる。同社によると、今年の新社会人の初任給は平均18万3017円。使い道を複数回答で尋ねたところ、「親にプレゼント」が45%と最も多く、次いで「貯蓄」が41.3%、「友人と食事」が19.7%だった。初任給から貯蓄に回した金額は平均7万円と、堅実な新社会人像がうかがえる。
調査は今年5月27日~30日にかけて、全国の新社会人男女300人を対象に実施(半年に一度以上車を運転する人のみ)。方法はインターネット調査で、新社会人としての意識や車に関する考え方などを尋ねた。
平均18万円の「初任給で買ったもの」についてその金額を尋ねたところ、最も平均金額が高かったのは「貯蓄」で7万1161円(実施割合は41%)だった。「親にプレゼント」(実施割合45%)は2万5148円。「親にプレゼント」と「貯蓄」を合わせると9万円で、これら2つに初任給の半額近くを使った新社会人が多いのかもしれない。約2割が実施した「友人と食事」の平均金額は1万1283円だった。
初任給の使い道で4位の「仕事用の服(スーツ・靴・カバンなど)を購入」は15.3%で、金額は2万1728円。5位は「デート」(9.7%)で、使った金額は1万4283円だった。「デート」の金額は、「親にプレゼント」の約半分。恋人よりもまずは親に対して、これまで育ててくれた感謝の気持を表したいとの思いがあるのだろう。
調査を実施した三井ダイレクト損害保険は、新社会人に「車内で最も役職が上の人が座る位置(上座)はどこだと思いますか」と尋ねている。正解は「運転手の後ろの後部座席」だが、正答率は55%だった。(編集担当:北条かや)