MMD研究所の調査では、スマートフォンの所有率が6割を超え、格安SIM利用者は昨年の倍以上となったという。9月にはiPhoneの新シリーズが発売された。そして、サービス面においても、今やメールに代わりコミュニケーションツールとして必須の存在となったLINEの利用は90%近くに上り、5月から本格的な広告運用を開始したInstagramも特に若い層からの支持を得て、利用者が大幅に増えているという。
これは同社が、コロプラが提供する「スマートアンサー」と共同で実施した「2015年版:スマートフォン利用者実態調査」によるもの。今回の共同調査は、こうした変化の只中にあるスマートフォンユーザーの利用実態を捉え、今後のスマートフォンサービスの発展に資することを目的として実施した。
それによると、2015年、スマートフォンの一日の利用時間は約半数が3時間以上となった。一日平均、キャリアメールは3.8回、SMSは3.5回、LINEは11.5回送信しており、過半数の通話時間が1分未満に留まるという。
2015年格安SIMへの意識については、格安SIMの利用率は5.6%に留まり、キャリアユーザー内での「格安SIM」の認知度は約8割に達するが、半数以上が「知っているが利用は検討していない」という結果になった。
2015年のスマートフォン端末は、iOSでは「iPhone6」ユーザーが最も多く、Androidでは「Xperia」シリーズが最も人気。若年層ほど端末の各機能について「満足」と回答する傾向があるとしている。
また、2015年のアプリ利用については、平均22.3個のアプリがインストールされており、約7割のスマホにSNS・コミュニケーションのアプリがインストールされているという。10~30代が最もよく利用するアプリTOP5は「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「動画」「ミュージック」「EC/オークション」、40~50代が最も利用するアプリTOP5は「SNS・コミュニケーション」「ゲーム」「天気」「EC/オークション」「動画」の順だった。
さらに、LINE利用が全ての世代において85%を超えるという。Twitter利用は10代で8割、20代で7割に迫り、10代においてはInstagram利用とFacebook利用が同率だが、10代女性においてはInstagramの利用がFacebookを上回る。20~40代においてはTwitter利用がFacebook利用を上回りトップだが、50代においてはFacebook利用がTwitterを上回るとしている。
そして、2015年動画およびネットショッピング利用については、全体の76.1%がPC・タブレットよりもスマートフォンでよく動画を見ており、特に10代では84.6%に上る。同じく全体の70.5%がPC・タブレットよりもスマートフォンでよくネットショッピングをしている。さらに動画視聴、ネットショッピングにおいて男性はPCを、女性はスマートフォンをよく利用する傾向にあるとしている。(編集担当:慶尾六郎)