福井地方裁判所は２４日、福井県高浜町にある関西電力高浜原発３号機、４号機に対し行われていた「再稼働差し止め仮処分決定」を取り消した。関西電力が仮処分に異議申し立てをしていたことに対する判断で、先に仮処分決定した裁判官ではなく、後に就任の裁判官は安全性や原子力規制委員会の新基準に「真逆の判断」を行った格好だ。これにより、再稼働が可能になる。
関西電力は再稼働差し止め仮処分命令を取り消す地裁の決定を受けて「平成２７年４月１４日に出された仮処分命令に対し、同月１７日、福井地裁に保全異議の申し立てを行って以降、高浜発電所３、４号機運転差止仮処分に係る原審の決定が合理性を欠くこと、高浜発電所の安全性が確保されていることに科学的・専門的知見に基づき具体的に主張・立証してきた。今回の決定は『安全性が確保されていることについてご理解いただいた結果』と考えている」とのコメントを発表した。
また「立地地域、社会の皆さんの理解を賜りながら『安全性が確認された原子力プラントの１日も早い再稼動を目指して』まいります」と再稼働を急ぐ姿勢を示した。（編集担当：森高龍二）
