衆参ダブル選挙は全く考えていない、と安倍晋三総理はマスコミ取材や国会でも語っているが、自民党の山本一太元沖縄北方担当大臣は、衆参ダブル選挙は「参院議員にとっては一種の神風と思っている」と参院議員には選挙を戦ううえで有利に働くことを素直に認めている。
そのうえで今年5日のブログでも「山本一太は党幹部でも閣僚でもない。だから自由に意見を言わせてもらう。自分は7月に衆参同日選挙が行われる(=安倍総理がダブル選挙を決断する)可能性は十分にあると考えている」と書き込んでいる。
しかも「国会周辺で多くの仲間たちと顔を合わせた。複数の衆院議員から同じことを言われた。『一太さん、夏は衆院選挙もあるかもしれないから、その時は応援、ヨロシクね!』と」。複数の衆参の国会議員が予想している状況であることをうかがわせている。
また、山本議員は「自分が知る限り、『ダブル選挙は迷惑だ!』などと考える自民党の参院議員はいない。どんな逆風も乗り切れる選挙力を持つ参院議員は、ひと握りしかいない。 衆院で多数を握っていたとしても参院選挙で負けたら元も子もない!」と感嘆符付きの書き込み。
山本議員は「衆院選を来年に延ばしても有利な要素は見当たらない。衆院での自民党の議席が大きく減らない状況なら、同日選で一気にカタをつけるというのは選択肢の1つだ」とダブル選挙を促すものとも受け取れる発信をしている。(編集担当:森高龍二)