民主・維新の予算編成替え動議提案は否決

2016年01月14日 08:39

 今年度補正予算案は13日の衆院予算委員会で自民、公明の多数で可決した。14日には衆院本会議で可決し、参院に送られる見通しだが、13日の衆院予算委員会では民主・維新・無所属クラブが予算編成替えを求める動議を提案。動議は民主、維新以外に賛同はなく否決された。

 ただ、動議の提案理由を説明した民主党の緒方林太郎議員は「この補正予算は露骨な選挙目当て、党利党略のバラマキに巨費を投じている」と批判。

 そのうえで「アベノミクスは日本銀行による財政ファイナンスに依存しており、一度市場が逆回転を始めれば、財政破綻に向かう」と危険性も提起。「財政運営は慎重に行うべきであり、税収上振れ分は国債発行の削減に充てるべきだ」と主張した。

 組み替え動議の内容は低年金者への1人3万円給付のための「年金生活者等支援臨時福祉給付金」3624億円を皆減、TPP関連政策大綱実現に向けた施策の2743億円の減額、婚活支援、3世代同居関係施策の99億円の減額など合計8008億円を減額し、歳入面ではこの8008億円分の国債発行を減額するという内容だった。(編集担当:森高龍二)