日本経済団体連合会の榊原定征会長は関電高浜原発の再稼働に「関西電力には国の安全基準に則って、計画通り再稼働を進めてもらいたい」と語るとともに「その他の原発についても原子力規制委員会の審査に合致し、地元の理解を得たうえで再稼働していくことを強く期待したい」と改めて原発再稼働に期待を示した。
榊原会長は「高浜原発3号機はすべての準備が整えば今月29日にも再起動し、4号機についても、まもなく再起動に向けた準備が整うと承知している」と語った。
そのうええ「3号機、4号機ともに稼働すれば、関西の電力料金は下がり、震災以降、家庭にも企業にも重い負担となっていた状況が緩和される」とした。
榊原会長は「全国で約40基の原発の稼働が停止している中、昨年、川内原発が再稼働し、これに続いて、高浜原発が稼働し、徐々に他の原発も続いていけば、経済性ある価格での安定的なエネルギー供給や地球環境問題への対応に貢献することになる」などとして、原発再稼働を歓迎した。
原発再稼働については原発所在地の市町村と県の同意のみで地元の同意を得たことになる不合理な状況が続いており、原発から半径30キロ圏内にある『すべての自治体の同意』を求めなければ形式だけの地元同意取り付けと言わざるを得ず、改善が求められている。(編集担当:森高龍二)