甘利明前経済再生担当大臣の口利きによる金銭授受疑惑で国会日程が白紙化したのに伴う与野党幹事長・書記局長会談が1日開かれ、衆院本会議で安倍晋三総理が出席し、石原伸晃経済再生担当大臣が所信を表明し、これに対する質疑を行ったうえで、2016年度予算案審議に入ることになった。
会談は自民党の谷垣禎一幹事長の呼びかけで開かれた。民主党の枝野幸男幹事長は「甘利前大臣の問題はこれで一件落着ではなく、特に大臣在任中の問題であることから、今後の予算委員会で甘利前大臣本人の出席を含めて、説明や疑惑解明の努力が必要」と大臣辞任で幕引きできる内容ではないと釘をさした。
与党側は「経済演説そのものは閣議決定したものを代表して(当時の甘利大臣が)読んでいるので、それをやり直すことはできない」としたうえで「石原新大臣が(自らの)所信を述べ、それに対する質疑を行うことで補充的な対応をしたい」として、与野党合意した。(編集担当:森高龍二)