ガソリン価格113.2円。6年11ヶ月ぶりの低水準

2016年02月12日 08:49

 レギュラーガソリンの店頭価格が2009年3月以来、6年11ヶ月ぶりの安値となった。これまでもレギュラーガソリンの店頭価格の値下がりは続いていたが、とうとう15週連続の値下がりとなった。経済産業省資源エネルギー庁は10日、8日時点の石油価格調査を発表。それによれば、レギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均小売価格は前週(1日)の113円40銭から20銭値下がりして113円20銭であった。値下げ幅は前週の1円80銭から縮小した。

 石油価格調査が行われた時点の小売価格に影響する1月下旬の原油価格は上昇したものの、円相場が不安定に推移したことにより、ガソリンの小売価格への転嫁が遅れたものとみられている。なお、来週には価格が上昇するのではないかとの予想がなされている。

 都道府県別に見てみると、33都府県が値下がりとなった。最も値下げ幅が大きかったのは石川県で、前週の113円10銭から2円10銭値下がりして111円。続いて香川県が前週の109円70銭から1円60銭値下がりして108円10銭と続いた。山形県と茨城県は横ばいで、山形県が116円、茨城県が110円10銭という結果であった。

 主要都市の価格を見てみると、東京都が前週の116円90銭から60銭値下がりして116円30銭、大阪府が前週の111円70銭から60銭値下がりして111円10銭、愛知県が前週の110円70銭から10銭値下がりして110円60銭、福岡県が前週の114円60銭から50銭値下がりして114円10銭という結果であった。

 そして、1リットルあたりのハイオクガソリンは、前週の124円30銭から20銭値下がりして124円10銭、軽油が、前週の98円70銭から20銭値下がりして98円50銭、18リットルあたりの灯油が、前週の1112円から3円値下がりして1109円であった。

 今後の見通しについて経済産業省資源エネルギー庁は、石油元売り各社は原油価格が一時的に上昇したことを受けて、先週からガソリンの卸売価格を値上げしており、これにより、来週以降のガソリン店頭価格は値上がりに転じる可能性があるとしているものの、原油価格は不安定な値動きが続いていることから、引き続き動向を注視する必要があるとしている。(編集担当:滝川幸平)