レギュラーガソリンの店頭価格が前週に引き続き、今週も値下がりした。これで13週連続の値下がりであり、6年9ヶ月ぶりの低水準となった。経済産業省資源エネルギー庁は27日、25日時点の石油価格調査を発表。それによれば、レギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均小売価格は前週から2円値下がりして115円20円であり、値下げ幅は前週(18日)よりも30銭拡大し、2009年4月20日の115円10銭以来の低水準であった。
経済産業省資源エネルギー庁によれば、レギュラーガソリンの店頭価格の値下がりは、中国経済の懸念に加え、1月16日の欧米によるイランへの経済制裁が解除されたことを受けて、原油の供給過剰感がさらに強まり、対象期間の原油価格が3円50銭ほど値下がりしたことを受けて、石油会社が卸値を引き下げたことが要因となっている。
都道府県別に見てみると、8週連続で全都道府県で値下がり。最も価格が低かったのは埼玉県で前週の111円40銭から2円10銭値下がりして109円30銭だった。最も高かったのは鹿児島県で、前週の127円20銭から2円40銭値下がりして124円60銭だった。次いで高かったのは長崎県で、前週の126円10銭から1円80銭値下がりして124円30銭。島根県が前週の121円30銭から1円30銭値下がりして120円と続いた。
そのほかの主要都市では、東京都が前週の120円20銭から1円50銭値下がりして118円70銭、大阪府が前週の115円70銭から1円70銭値下がりして114円、愛知県が前週の114円40銭から2円20銭値下がりして112円20銭、福岡県が前週の117円80銭から1円80銭値下がりして116円という結果であった。
そして、1リットルあたりのハイオクガソリンは、前週の128円から2円値下がりして126円、軽油が、前週の101円70銭から1円50銭値下がりして100円20銭、18リットルあたりの灯油が、前週の1160円から29円値下がりして1131円であった。
今後の見通しについて経済産業省資源エネルギー庁は、原油市場では供給の過剰感がさらに強まっていて、原油価格は底値の見えない状況が続いており、来週のガソリン価格も値下がりが続きそうだとしている。(編集担当:滝川幸平)