2016年の1月が終わろうとしているが、昨年より続いているレギュラーガソリン店頭価格の下落が止まらない。経済産業省資源エネルギー庁は20日、18日時点の石油価格調査を発表。それによれば、レギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均小売価格は前週から1円70銭値下がりして117円20円であり、これで12週連続の値下がりとなった。117円20銭という価格は、09年5月11日以来、約6年8ヶ月ぶりの水準であり、値下げ幅も前週12日よりも20銭拡大した。
レギュラーガソリン店頭価格の下落は、中国経済の減速などの影響により世界的に石油の供給が過剰となり、原油安を受けた石油会社の卸値の引き下げが要因となっている。都道府県別に見てみると、全都道府県で値下がりした。全都道府県が値下がりするのは、これで7週連続のこととなる。最も価格が低かったのは群馬県で、前週の113円40銭から2円50銭値下がりして110円90銭だった。最も高かったのは鹿児島県で、前週の129円50銭から2円30銭値下がりして127円20銭だった。次いで高かったのは長崎県で、前週の128円30銭から2円20銭値下がりして126円10銭。京都府が前週の123円70銭から1円90銭値下がりして121円80銭と続いた。
そのほかの主要都市では、東京都が前週の122円10銭から1円90銭値下がりして120円20銭、大阪府が前週の117円30銭から1円60銭値下がりして115円70銭、愛知県が前週の122円40銭から3円90銭値下がりして118円50銭、福岡県が前週の120円30銭から2円50銭値下がりして117円80銭という結果であった。
そして、1リットルあたりのハイオクガソリンは、前週の129円80銭から1円値下がりして128円、軽油が、前週の103円20銭から1円50銭値下がりして101円70銭、18リットルあたりの灯油が、前週の1197円から37円値下がりして1160円であった。
今後の見通しについて経済産業省資源エネルギー庁は、市場では中国経済の減速などで世界的に需要が低迷する一方、産油国イランに対する経済制裁が解除されて原油生産が増え、供給過剰感がより強まるという見方が広がっていることから、来週も価格の値下がりは続くのではないかとしている。(編集担当:滝川幸平)