竹島問題 両国関係へに配慮滲ます 菅官房長官

2016年02月23日 12:43

 菅義偉官房長官は22日夕の記者会見で、島根県の定めた「竹島の日」に政府が政務官を出席させたことに韓国が抗議していることへの受け止めを記者団に聞かれ「政府としては、法に則って冷静かつ平和的に領土問題を解決するという考え方に基づいて、今日まできている。韓国側には、受け入れられないことについては受け入れられないとしっかり伝え、大局的観点から、冷静に粘り強く対応していきたいと思っている」と慎重に、両国関係に配慮した表現で答えた。

 記者団が、島根県が国主催での竹島の日の式典をこれまで求めてきているが、政府はどのような対応を考えているのかと尋ねたことには「平成25年以降、島根県主催の式典に担当の内閣府の政務官が出席している。政府主催の式典開催には諸般の事情を考えて適切に対応していきたいと考えている」と政府の立場を語った。

 菅官房長官は「竹島問題に関しては国際法に則って、冷静に平和的に解決していく考えであり、韓国側には受けられないものは受けられないとしっかり伝え、大局的観点に立って粘り強く交渉していく」と繰り返した。(編集担当:森高龍二)