国土交通省が東京、大阪、名古屋と地方中心都市など150地区を対象に今年1月1日から4月1日までの主要都市の高度利用用地地価動向をまとめた結果、68%の地域が上昇、または横ばいと前回調査に比べ(上昇、または横ばいが占める割合が)11ポイント増えていた。
それによると、上昇は22地区で前回より6地区増加。横ばいも80地区で10地区増えた。下落は48地区で16地区減少した。
上昇幅は3%以上6%未満の地区が1地区、3%未満が21地区となっており、下落では全てが3%未満の下落だった。
このうち、東京都中央区銀座中央の商業地について、鑑定評価員は「外国人観光客の回復傾向、大手ファッション店舗の開店などから銀座地区への客足が回復してきている」とし、「老舗店舗、高級ブランド店にファストファッション店舗や家電量販店の出店も加わり、商店街の多様化が進んでいる」と分析。こうした背景から「路面店への出店需要は強く、店舗賃料は上昇に転じており、総合的に地価動向は前期の横ばいから、今期は上昇に転じている」としている。(編集担当:森高龍二)