厚生労働省は平成23年度の個別労働紛争相談件数などの状況をまとめた。個別労働紛争解決制度がスタートした平成13年10月の法律施行以降、民事上の個別労働紛争に係る相談、助言・指導申出件数はいずれも過去最高を記録したとしている。
それによると、総合労働相談件数は110万9454件と4年連続で100万件を超えた。その中でも、民事上の個別労働紛争相談件数は25万6343件と前年度に比べ3.8%増加。助言・指導申出件数も9590件と前年度に比べ24.7%の大幅増になった。
また、厚生労働省では紛争内容について「いじめや嫌がらせといったものが増加するなど、多様化の傾向にある」としている。逆に「解雇に関する相談は減少した」。(編集担当:森高龍二)