四半世紀ぶりに高い有効求人倍率

2016年03月03日 08:36

 厚生労働省が発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は前月より0.01ポイント高い1.28倍だった。これは12カ月連続の上昇で、24年1カ月ぶりの高い水準となった。有効求人数は前月より1.6%減少したが、有効求職者数も同2.1%減少したため。

 新規求人数を産業別にみると、サービス分野が牽引し、宿泊業・飲食業が前年同月より13.4%増、卸売業・小売業が5.6%増、医療・福祉が4.5%増だった。一方、総務省が発表した完全失業率は前月より0.1ポイント改善して3.2%となり、3カ月ぶりに改善した。就業者数は6399万人で、14カ月連続、前年同月に比べ90万人増加した。

 新規求人倍率は2.07倍となり、前月を0.17ポイント上回った。正社員有効求人倍率は0.80倍で前月と同水準だった。1月の新規求人は前年同月と比較すると2.7%増。産業別にみると、 宿泊業・飲食サービス業、卸売業・小売業、医療,福祉の増加が目立ったが、サービス業(他に分類されないもの)(5.2 %減)、情報通信業(3.8 %減)などは減少となった。

 都道府県別の有効求人倍率をみると、最高は東京都の1.88倍、最低は沖縄県の0.90 倍だった。(編集担当:城西泰)