道内空港民営化方針の知事表明を歓迎 菅長官

2016年03月04日 11:06

 菅義偉官房長官は3日夕の記者会見で北海道の高橋はるみ知事が空港の滑走路とターミナルビルの運営を一体で民間委託する『空港民営化』への方針を議会で表明したことに「かねてから北海道の空港の民営化は北海道全土の活性化を図る上でも不可欠と思っていた」としたうえで「知事が地域の意見を集約し、具体的に提案するとの発言を道議会でされたことに心から歓迎申し上げたい」と歓迎した。

 菅官房長官は「国としては国が管理している新千歳空港、函館空港、釧路空港、稚内空港の4つについて地元合意ができ次第着手していきたいと思う」と語った。

 菅官房長官は「帯広空港や旭川空港も含めた国の管理以外の空港についても、空港の滑走路とターミナルビルの一体運営ができれば地方空港のマーケッティング力の底上げや空港間の機能補完などが可能になるばかりでなく、北海道全体の広域的な観光周遊ルート形成にも大いに役立つと思う」との考えを示した。そのうえで「知事の積極的な役割を期待したい」と空港民営化への動きが加速するよう期待した。(編集担当:森高龍二)