子どもたちに頑張れば夢紡いでいける社会つくる

2016年03月11日 11:26

 安倍晋三総理は貧困の連鎖断ち切りと家庭の経済事情で進学を断念しなければならないような状況をなくすことに強い姿勢を示した。

 安倍総理は10日の記者会見で、記者団から東日本大震災の被災地では親をなくしたり、親の収入が激減したりし、就学支援を受けている子どもが激増している。経済的な理由で大学などへの進学を諦める子どもも増えていると、被災地の子どもに対する貧困対策について聞かれ「被災地の子どもたちはもちろんのことでありますが、全ての子どもたちが頑張れば大きな夢を紡いでいくことができる社会をつくっていく」と答えた。

 安倍総理は「子どもたちの未来が家庭の経済事情によって左右されてはならないと考えている」とし「この考え方のもとで補正予算、新年度予算において子育て支援、特にひとり親世帯あるいは多子世帯、低所得者の方々への支援を強化していく」と語った。

 また「被災地においては授業料を減免、通学費、医療費、給食費などを補助する事業、大学等の無利子奨学金、学習支援をはじめ、学びを通じた地域コミュニティーの再生支援などを行っている」とし「震災によって子どもたちの就学、進学が困難になることのないよう、引き続き、こうした充実を進めていきたいと考えている」と答えた。(編集担当:森高龍二)