オデッセイ・ハイブリッド好調。予定の4倍受注、72%がハイブリッド車

2016年03月14日 08:26

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新型オデッセイ・ハイブリッド。リチウムイオン電池とパワー制御装置を一体化してコンパクト化を図った電子制御ユニットを1列目のシート下に配置し、ミニバンに求められる広い室内空間をスポイルしない

 この2月5日に国産上級ミニバンの一方の雄であるホンダ・オデッセイに待望のハイブリッド車(HV)がラインアップされた。価格は、オデッセイHVが356.0万円~402.64万円。スポーティバージョンのオデッセイ・アブソリュートHVが378.0万円~405.64万円と、リーズナブルな価格設定だ。

 そのホンダ・オデッセイの1カ月間の累計受注台数が、月間販売計画の4倍以上となる9000台を超え、好調に推移しているとの発表があった。ホンダは、国内販売計画台数を2000台/月としていた。なお、HVの割合は極めて高く、72%となった。

 顧客の購入動機として同社では、ライバルと目されるトヨタ・エスティマHVの18km/リッターを大きく上回る、「オデッセイHVのJC08モード燃費26km/リッター」を挙げている。オデッセイHVは、同社スポーツセダンのアコードと同じ革新的なハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド)」i-MMD(Intelligent Multi‐Mode Drive/インテリジェント・マルチモード・ドライブ)を使いながら、システムの高効率化を徹底的に追求した。結果、ユーザーに「滑らかな加速と力強い走行性能」も高く評価されたとしている。

 オデッセイHVは、新開発のリチウムイオン電池とパワー制御装置(PCU)を一体化してコンパクト化を図った電子制御ユニット「IPU」を初搭載。このIPUは1列目のシート下に配置し、3列目床下収納をはじめとする多彩なシートアレンジなど、ミニバンに求められる広い室内空間をスポイルしない設計とした点も評価されたという。

 加えて、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全グレードに適用拡大。また、ガソリンモデルに新グレードを設定し、選択肢を拡げるラインアップとした。マイナーチェンジ後、「Honda SENSING」の装着率は95%に達している。(編集担当:吉田恒)