関西電力は14日、さきの高浜原発3号機、4号機の運転禁止の仮処分命令申し立てを認めた大津地裁に対し、不服申し立てを行った。
関西電力は「新規制基準の制定過程、高浜3号機、4号機の新規制基準適合性審査の内容、具体的な安全対策について詳細に主張・立証してきたが、さきの決定は当社の主張を踏まえないものであって、極めて遺憾であり、到底承服できない」と申し立ての理由を発表した。
そのうえで、関西電力は「早期に仮処分命令を取り消していただくよう、高浜発電所3号機、4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くしていく」としている。
また、2月26日に同社社長が電気料金の値下げを発言していたことについては「高浜3号機、4号機の再稼動による火力燃料費削減分を還元すべく、5月1日から電気料金値下げを行うとしていたものであり、当面、再稼動の見通しが立たない状態となったので、電気料金の値下げを見送る」との方針も14日までに示した。(編集担当:森高龍二)