党の決定に一致結束し、まい進する必要を提起

2016年03月23日 15:00

 自力での党再生に軸足を置いてきた民主党の野田佳彦前総理はブログで「他党との合流に極めて慎重な立場でした。絆の強い筋肉質な党をつくる自力再生をめざしていました。民(たみ)が主(あるじ)という党名には愛着と誇りがありました。民主の旗の下で、幾星霜も風雪に耐えてきたからです」と自力再生できなかったことの残念さを滲ませた。

 そのうえで「一強多弱の政治は自民党のゆるみとおごりを生み出す元凶となっている」と状況の悪さを示したうえで「緊張感のある政治を実現させるためには野党のより大きな固まりを創る必要があると考え、民主党は維新の党との合流を検討・協議してきた。そして、自由、共生、未来への責任を理念とする、国民とともに進む民進党を結党することになった」とした。

 野田前総理は新党について「民主党最大の武器は人材の多様性だった。逆に最大の弱点は決まったことに従わない政治文化だった。今こそ、そのバラバラ感というマイナスイメージを払拭しなければならない。特に、元リーダーのフォロワーシップの欠如は深刻でした。だから、私は岡田克也代表を率先してサポートします」と党としての方針が決定すれば、一致結束して、まい進する政党でなければならないとの思いを強くのぞかせた。(編集担当:森高龍二)