民主党と維新の党のほか、党の理念に賛同する国会議員らが参集した「民進党」の結党大会が27日、都内であり、党の綱領、規約、党代表に岡田克也衆院議員の就任を満場一致で決めた。岡田代表は「民進党は国民とともに進む政党」とし、参院選はじめ国政選挙において「自公対国民の良識の戦いに勝利しよう」と強い決意を示した。
岡田代表は民進党代表として初のあいさつで「今日は歴史的な日。日本の将来が我々にかかっている。自由・共生・未来への責任を結党の理念とし、覚悟を持って『民進党』をスタートさせましょう」とアピール。
また「結党宣言にあったように、今、日本は大きな分岐点にある。ここで絶対に道を誤ってはならない。その危機感を共有しなければならない。安倍政権の下、表現の自由・知る権利と言った憲法が保障する基本的な権利すら脅かされ、憲法の根幹である平和主義が蔑ろにされている」と安倍政権を強く批判した。
また「格差が拡大し、国民、とりわけ子どもたち、若者たちが将来に希望が持てない状態だ」とも語り「民進党は安倍政権の暴走を止めなければならない。一人一人が大切にされ、安心して生活できる社会、平和な日本を強い決意を持って実現しなければならない」と呼びかけた。
一方、岡田代表は民主党政権時代について「政権与党として十分に期待に応えられなかったこと、大事な時に結束できなかったこと、離合集散を繰り返したことを深く反省する」としたうえで「不屈の精神で挑戦しなければならない。民進党は政権交代可能な政治を実現するためのラストチャンスという認識をもたなければならない」と決意を示し「この認識を共有し、力強く前に進もう」と呼びかけた。
また岡田代表は「国民の声に耳を傾け、国民と正直に双方向で対話し、国民と共に進むのが民進党」と訴えた。
そして「安倍政権が衆参同日選挙をやるというなら、受けてたとう。日本の政治を国民の手に取り戻すために全党一丸となって国政選挙を勝ち抜こう。自公対国民の良識の戦いに勝利しよう」と呼びかけると大きな拍手が会場を包んだ。(編集担当:森高龍二)