民主党の岡田克也代表は25日、民主党代表としては最後の定例記者会見で、記者団から投票率の低下や無党派層の増加が進む中、政治への支持・関心をどう取り戻していくかと聞かれ「主張が明確で分かりやすいことも必要だが、最近の国政選挙で投票率が下がっているのは自民党が勝つことが分かっている中で、投票に行かない人が結構いるから」と語った。
自民党が勝つことが分かっているとの原因については「野党が分裂していて、とても勝てないという状況がある」としたほか「今回の民進党の試みは野党が結集して1つになったということと、今後も4党(民進、共産、生活、社民)が協力するという点で、国民の皆さんに期待していただける条件ができつつあると思っている。その中で結果を出していきたい」と自民が勝つという選挙情勢を、自公対野党4党による一騎打ちの構図にすることでそうした情勢を塗り替えることができるとの考えを示した。
岡田代表は「その観点から言うと、衆参ダブル選挙も決して悪いことではない。投票率が上がれば、どちらに有利に作用するかということはいろいろな可能性がある。もしダブル選挙になったとしても、しっかりと高い投票率の中で、自民を強く支持している人以外のところの支持をいただいて、いい結果を出していきたい。その可能性はある」と述べた。
岡田代表はダブル選挙にならなかった場合には「参院選挙で結果を出し、流れを変えて、それを基礎に次の総選挙で政権を取りに行く」と決意を示した。(編集担当:森高龍二)