iPhone SEのターゲットは?サイズ以外の魅力も

2016年03月30日 08:25

画・iPhone SEのターゲットは?サイズ以外の魅力も

iPhone SEは非常にコンパクトなモデルだが、iPhone 6sと同じA9チップが搭載されており、カメラ性能はフォーカスピクセル対応の1200万画素という、6s級の性能が魅力だ

 iPhone SEは、幅58.6mm×高さ123.8mm×奥行7.6mm、わずか113gと、非常にコンパクトなモデルだが、iPhone 6sと同じA9チップが搭載されており、カメラ性能はフォーカスピクセル対応の1200万画素という、6s級の性能が魅力だ。

 デザインはiPhone 5/5sを踏襲し、高級感さえ感じる。小型であってもチープな印象を与えない。iPhone 6以降のデザインよりもこちらのほうが好みだという人もいるだろう。

 価格は、Apple Storeだと6sが9万8800円に対し、SEは64GBで6万4800円。3万円以上も安い。スペック・デザイン・コストのバランスに優れていると筆者は感じた。

 MMD研究所の「iPhone SEの購入意向調査」(有効回答数15〜69歳の男女2129人、調査期間3月23〜24日)では、「購入したいと思う」(8.6%)、「やや購入したいと思う」(11.1%)の計19.7%、421人に購入意向があるという結果が出た。

 購入したい理由は、「iPhoneに興味があるから」「携帯電話・スマートフォンの更新タイミングだから」「4インチが発売されるのを待っていたから」「操作性が良さそうだから」「iPhoneのデザインが好きだから」が上位。

 SEの特徴から推測すると、ターゲット層はもともと小型モデルが好きだという人はもちろん、大型ディスプレイに馴染めなかった人も含まれると考えられる。大画面に慣れると元のサイズに戻れない人も多いが、片手での操作が難しく、重量もそれなりにあるため、やっぱり小さいほうが使い勝手が良いと感じる人もいるだろう。

 また、5s以前を使っているユーザーにも魅力的なモデルだ。現在使っているものより性能が上であり、価格も手ごろである。

 SEはあくまでも最新・最高スペックでない上に小型であるため、購買層がかなり限定されそうなものだが、幅広い層にアプローチできる可能性を秘めているのだ。(編集担当:久保田雄城)