政府は説明責任果たすべき TPPで岡田代表

2016年04月09日 09:04

 民進党の岡田克也代表は8日の記者会見で、衆院TPP特別委員会の審議状況に関連し、政府が提示したTPP交渉過程の資料について「(全文を黒塗りにするなど)余りにひどい資料公開」と政府の姿勢を問題視した。

 岡田代表は「西川公也委員長が本に知っていることを書いている。役人も協力している。しかし国会に報告できないというのは言語道断」とも語り「条約を国会で審議しようとすれば、政府がきちんとした説明責任を果たした上で採決に至るというのが当然だ。情報開示が必要」と政府は必要な情報を開示すべきだと強く求めた。

 また、岡田代表は、おおさか維新の会の松井一郎代表が核兵器保有の是非を議論すべきと発言したことに「核兵器保有の選択肢はない」と断言。そのうえで「松井代表の発言は責任ある政党トップの発言として極めて問題がある」と非核3原則を国是としている日本が核保有の是非を議論する余地はないとした。

 安倍晋三総理は昨年8月6日の広島平和祈念式典のあいさつに「非核3原則」の文言を入れなかったが、総理は「非核3原則は当然のことだから」と説明。9日の長崎平和祈念式典では「世界で唯一の戦争被爆国として、非核3原則を堅持しつつ、核兵器のない世界の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たに致しました」と非核3原則堅持を明言した。(編集担当:森高龍二)