政府のTPP資料「黒塗りでなく真っ黒」に怒り

2016年04月07日 07:51

 民進党の山井和則国対委員長代理は6日の記者会見で、前夜に政府から示されたTPPに関する資料を示し「これは黒塗りでなく、真っ黒。政府による審議拒否だとさえ思う」と政府の開示に対する姿勢を大問題とした。

 山井国対委員長代理は「以前、URから提出された資料は黒塗りといえる。資料と言えるだろう。しかし、政府のTPP資料は真っ黒だ。国民を馬鹿にするにも程がある。真っ黒の資料でどうやって審議しろと言うのか。農家や畜産業、国民の皆さんに対し『これが資料です』と言って、何が分かるのか。あまりにも不誠実」と抗議。

 山井国対委員長代理は、自民党の小此木八郎国対委員長に抗議したことを語ったうえで、その際、資料を提示すると「小此木委員長も『これはひどいね。真っ黒じゃないか』と言った」とし「これは政府による審議拒否だとさえ思う」と批判した。

 また山井国対委員長代理は「小此木国対委員長代理を通じ、4月20日に党首討論を行うよう申し入れた」。これに「小此木国対委員長代理からは検討するという話だった」と明かした。

 山井国対委員長代理は党首討論で民進党として消費税の増税先送り、安保法制廃止法案審議拒否、TPP情報開示をしない政府の姿勢をしっかり議論する必要があるとした。(編集担当:森高龍二)