20日に党首討論、15日TPP特別委集中審議

2016年04月14日 07:50

 衆院TPP特別委員会の西川公也委員長のTPPの真実と題した著書や民進党など野党が求めたTPP交渉過程の資料に対する政府の『真っ黒』資料提示などから、委員会が不正常な中、自民党と民進党の国対委員長が13日午後に会談。15日に特別委員会を開き、集中審議するほか、20日に党首討論する方針で合意した。民進党は共産、社民、生活の国対委員長とも会談し、この方針で了承した。

 民進党の安住淳国対委員長は会談後の記者団の質問に「西川委員長の議事運営は公平性に欠けるため、公平性を担保することを口頭で確約することを要請し、自民党からは『委員長には必ずそういう話をさせる』旨の返答があった」とした。

 安住国対委員長は西川委員長の著書のゲラ内容について「事実関係を相当詳細に書いており、それを前提に議論を進めざるを得ないと思う。あれ以上黒塗りの資料を出せと言ってもたぶん日本政府は出さないだろう。そういう点では、質疑の交渉過程の手がかりになるのは西川本だ。これを正式な資料として認めてもらったうえで議論を深めていきたかったが、あくまでも認めないという以上は、われわれとしてはこれをきちんとしたものだとみなしてやるしかない」とした。(編集担当:森高龍二)