TPP「今国会成立見送り方針間違いないのでは」

2016年04月21日 11:29

 民進党の安住淳国対委員長は20日の衆院国会対策役員・理事合同会議でTPP承認案の扱いについて「今国会での成立は見送る方針で間違いはないのではないか」と語った。

 安住国対委員長は「TPPの話は5年、10年先を見据えた話。一概に賛否を申し上げるのは難しいが、深い話題だから、落ち着いた環境のなかで丁寧に1本ずつ審議していきたいということは自民党側に申し上げた」と報告。

 そのうえで「今後、季節をずらして始まると思うが、できれば丁寧な質疑をして国民の負託に応えていくやり方がいいと思っている」とした。

 安住国対委員長は19日の自民の国対委員長との会談で党首討論開催を見送り、TPP承認案と関連法案の審議に関しては22日の一般質疑が一巡したところで止め、最終的な対応について、来週の与野党幹事長会談で協議することになっている旨も伝えた。

 また「できるだけ被災地の皆さんの要望に応えられるような国会として与党野党関係なくそれぞれの所管委員会で頑張っていただきたい」と熊本地震への対応に協力を呼びかけた。(編集担当:森高龍二)