帝国データバンクによると4月の企業倒産(負債総額1000万円以上)は件数で2ヶ月連続、負債額で5ヶ月ぶりに前年同月を割った。
それによると、倒産件数は884件となり、負債総額は1810億6200万円となった。ともに、前年同月に比べ7.5%の減、31.1%の減となった。
帝国データバンクでは製造業、サービス業での倒産減少がめだっていることなどをあげた。一方、今後の見通しについては「中小企業が小出しの倒産抑制策に頼っている状態に変化ない。フランスやギリシャの選挙結果を受けた欧州政局不安に伴うユーロ安(円高)の再燃や電気料金等の公共料金値上げ、消費税増税など不安要素は山積しており、業績が厳しい中小零細企業は事業継続すべきかどうかを含めた経営判断を迫られている。今後、小規模倒産を中心として倒産件数は増加していくだろう」と警戒している。(編集担当:森高龍二)