マクロミルは、今年の夏のボーナスに関する調査を20~69歳の男女を対象にし、2016年4月14日と15日に行った。
景気がいいのか悪いのか、なかなか実感としては掴みづらいというのが、多くの人の本音ではないだろうか。公務員は6月30日、民間企業の多くも6月支給と言われる夏のボーナス。
今年は期待できるのだろうか。また実際にどのくらい支給されているのだろうか。その使い道は?と他人の財布事情が気になるところだが、この調査はそんな疑問に答えてくれている。
夏のボーナス支給の制度があると答えた世帯主の男性1,165人に、今年の見込みを聞くと、「増えると思う」が全体の22%。他方、「減ると思う」は21%だった。
世代間で特徴が見られ「増えると思う」と答えたのは20代で31%、30代で23%。以下、40代で19%、50代で13%と年代が上がるにつれボーナス増額への期待が薄くなっていることがわかる。若年層ほど上昇幅が大きいからなのか、もしくは期待に満ちた20~30代に対して現実を見る40代以上なのか、判断が難しいところではある。
続いて、今年のボーナス支給見込み金額を聞くと、30万円以下が35%で最も多く、次いで30~50万円未満が24%、50~100万円未満が23%だった。年代別では、20代の約半数が30万円以下(48%)と回答したのに対し、50代では50~100万円(33%)が一番多い結果となった。
気になるボーナスの使い道は、45%が「貯蓄」と回答。さらに、住宅ローン返済をはじめとする各種「ローン返済」が34%で2位である。旅行や買い物、外食などの「娯楽」に使うと回答したのは全体の20%にとどまっており、なかなか厳しい現実を見せつけられているようだ。
バブルの時代は、猫も杓子も「ボーナス出たからBMWを買うわ」「ボーナス出たらニューヨークに行くぞ!」と威勢のいい話をよく聞いたものだが、いやはや時代は変わるものである。(編集担当:久保田雄城)