【今週の振り返り】6日続伸の後は4日続落で575円下落した週

2016年07月09日 20:11

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英国の次はイタリア・シエナの銀行の危機。一方でイスラム諸国では毎日、流血のテロ。地球上ではリスクの種が尽きない中、SQ週の需給波乱など「コップの中の嵐」か?

 日経平均終値は290.34円安の15378.99円、TOPIX終値は-22.44の1234.20。売買高は22億株、売買代金は2兆2304億円で大台を回復。値上がり銘柄数は310、値下がり銘柄数は1588。プラスは水産・農林、パルプ・紙、食料品、陸運の4業種。マイナスは29業種で、その下位はその他金融、ゴム製品、証券、鉄鋼、不動産、非鉄金属など。上海総合指数は0.36%高で4日続伸した。

 7日の日経平均は3日続落。ヨーロッパ市場が揃って下落してもNYダウは78ドル高で反発。経済指標が好調でFOMC議事録も特に売り材料にならず。為替レートはドル円が一時100円20銭台まで円高が進行し、朝方は101円台近辺、ユーロ円が112円台前半。ポンドが急落。CME先物清算値は15340円。

 日経平均始値は32円安の15346円、高値は9時22分の15418円。安値は2時46分の15241円。終値は102円安の15276円。序盤は小幅安で始まり、プラスの時間帯もあったがおおむね15300円台で上下に動き、前場はマイナスで終わる。後場は2時台前半までおおむね15300円前半だったが、バングラデシュで再びテロ発生のニュースで終盤は15200円台前半まで下げ、下げ幅は100円を超えた。

 日経平均終値は102.75円安の15276.24円、TOPIX終値は-8.11の1226.09。売買高は18億株、売買代金は1兆8577億円で再び大台割れ。値上がり銘柄数は484、値下がり銘柄数は1337。プラスはその他製品、電気・ガス、繊維、陸運、医薬品の5業種。マイナスは28業種で、その下位は不動産、建設、化学工業、情報・通信、水産・農林、非鉄金属など。上海総合指数は0.01%安だった。

 8日の日経平均は大幅に4日続落。雇用統計発表直前の雇用指標は良かったが原油先物価格が45ドル台まで下がってNYダウは22ドル安。NASDAQはプラス。朝方の為替レートはドル円が100円台後半、ユーロ円が111円台半ばで円高傾向は変わらず。CME先物清算値は15290円。

 日経平均始値は50円高の15326円、高値は9時27分の15399円。安値は大引け直前3時0分の15106円。終値は169円安の15106円。マイナーSQ(オプションSQ)清算値は15331.34円で「まぼろしのSQ」にはならず。押し目買いで序盤15400円に迫るが、10時台にドル円が101円を割ると崩れTOPIXは一時マイナス。10時台はまだプラスだったが11時台にはマイナスに。後場は安値を更新して再開し15200円を割り込み、2時発表の景気ウォッチャー調査が大きく悪化し、ドル円100円台前半まで円高が進行すると終盤もう一段安して終えた。ETFの分配金支払い用の換金売りという観測が出ていた。

 日経平均終値は169.26円安の15106.98円、TOPIX終値は-16.21の1209.88。売買高は18億株、売買代金は2兆588億円でSQの日とは思えない少なさ。値上がり銘柄数は199、値下がり銘柄数は1690。プラスはポケモンのスマホゲームがアメリカでランキング上位に入った任天堂<7974>が健闘したその他製品の1業種のみ。マイナスは32業種で、その下位は不動産、ガラス・土石、電気・ガス、小売、情報・通信。保険など。上海総合指数は0.95%安だった。

 今週の星取は1勝4敗。前週末1日の終値15682.48円から575.50円下落して、東京市場ではつかの間の小康状態が終わりリスクオフが再発して今週の取引を終えた。(編集担当:寺尾淳)