11代目にあたるカローラに生誕50年を記念した特別仕様車を設定、限定500台

2016年07月12日 10:59

 トヨタ自動車は、現在の11代目にあたるカローラ・アクシオに生誕50年を記念した特別仕様車 HYBRID G“50 Limited(ゴーマル リミテッド)”を設定し、全国の正規販売店「トヨタ・カローラ店」を通じて、9月1日より500台限定で発売する。

 カローラは、1966年の高度成長期に登場したトヨタを代表する大衆車だ。同社歴代のモデル名としても「クラウン」「ランクル」に次ぐ長寿モデルだ。

 初代モデルは、「人目をひく、美しいスタイルのハイ・コンパクトカー」をイメージして「カローラ(ラテン語で“花の冠”の意)」と命名され、1966年に誕生。以来、時代とともに紆余曲折ありながら、さまざま進化を遂げながら今年で50年を迎えた。

 初代カローラは、クルマのあらゆる面で80点以上を実現すべきであるというトヨタの「80点主義+α」の発想のもと、開発された。当初から、そのキャラクターは、ひと言で「良くできた普通」、つまりその時代ごとの基準から見て常に手堅く中庸な設計で、ユーザーの志向に応え装備類の充実を図り、派生モデルの開発を行なった。その結果、国産コンパクトとして、日本国内市場だけでなく、グローバル市場でも成功した希有なモデルだ。

 デビュー当時、ライバルよりも優れた走りのイメージを体現させることを狙い、「赤色」の内装を組み合わせ、「スポーティなイメージ」を追求。また、カローラの車名の由来でもある「花の冠」をモチーフにしたエンブレムは、発売当時はカローラの象徴としてデザインされた。

 今回の特別仕様車はカローラ・アクシオ「HYBRID G」をベースとし、この初代カローラの特徴である赤の内装シートと花冠エンブレムを復刻することで、50年の歴史を今に再現したクルマとしている。

 今回の特別仕様車の最大の特徴である「赤」のスポーツシートは、デザイン部で保管されてきた初代カローラのカラーサンプルをもとに往年の「赤」を今日の技術で忠実に再現し、シートをはじめとする内装に採用するとともに、ブラックと組み合わせて配置、モダンでありながらスポーティな室内空間を創出。また、花冠エンブレムをシートの背もたれやリヤ車名のエンブレム下に配置した。

 加えて、フロントロアグリルをドットパターンとし、Bi-Beam LEDヘッドランプを特別装備したほかタイヤサイズを185/55R16&16インチアルミホイールとし、スタイリッシュなイメージを付与した。

 外板色はホワイトパールクリスタルシャイン、ブラックマイカの2色を設定している。価格は240.0万円。(編集担当:吉田恒)