生前退位の意向の報道に「びっくりした」総務相

2016年07月16日 08:43

 高市早苗総務大臣は15日の記者会見で、記者団から、天皇陛下が生前退位の意向を示されたという報道が一部あったが、与党内から皇室典範改正を考えるべきという意見もある。大臣の考えは、と聞かれ「現行憲法の規定(第4条)を考えると、天皇陛下御自身が法改正に係ることをお話になったということではないと考えている。報道にびっくりした」と答えた。

 そのうえで、高市大臣は「天皇陛下の御公務の御負担をできるだけ少なくしていこうということは多くの方が思っているし、政府としても、これは極力考えていかなければならないことだと思っている」と答えた。一方「皇室典範改正云々については現段階で私は承知していない」と述べた。

 別件で、記者団が、LINEがアメリカと日本で同時上場し、初値が公募価格を上回っているということだが、受け止めをと聞かれ「大変便利なサービスであり、多くの方が使っている。情報通信の分野は日本に限らず世界各国がしのぎを削っている分野であり、これから世界経済の成長、生産性の向上、生活の利便性向上にも貢献していく分野だと思って期待している」と述べた。(編集担当:森高龍二)