南スーダンでのPKO活動 国連判断みて対応

2016年07月27日 06:22

 中谷元防衛大臣は26日の記者会見で、南スーダンでの自衛隊によるPKO活動について「ニューヨークの国連本部のPKO局で次のマンデートとこの活動の在り方について検討されている。それに沿って対応していく」と来月以降、延長される場合、引き続き、自衛隊としても同様の活動を継続させる意向をうかがわせた。

 中谷防衛大臣は「南スーダンの状況等につき、逐一、現地から情報を入手し判断している」としたうえで「現在のところ、平穏であって、隊員にも異常がないということだ。作業内容等についても、宿営地内の国連からの要請による工事等の作業をしている状況」とした。

 そのうえで「現地状況については、ジュバ市内の避難民が多く所在する地域で、時折発砲が発生しているという情報があるものの、市民生活は通常に戻ってきている模様で、日本隊の宿営地に引き続き異常はないということだ」。

 「活動については、国連の対応等も踏まえつつ、今後、現地情勢をしっかりと把握しながら、隊員の安全確保に万全を期し、行っていきたい。国連は、近々、マンデートの更新の時期になるということで、ニューヨークの国連本部のPKO局の方で活動の在り方について検討されているということなので、それに沿って、日本隊として対応していきたいと考えている」と述べた。

 記者会見で記者団が、南スーダンの現地で英国、ドイツ部隊の一部に退避する動きがあったとして、日本のPKOはどうするのかを質したのに答えた。(編集担当:森高龍二)